《ラグビーワールドカップ》給水係がただ水を渡す人でなかった事実を知って、すげってなっています。

給水係

ヘッドコーチのヘッドセットの謎

最近ラグビーを観ていて不思議に思っていたことがありました。それはラグビーのヘッドコーチがヘッドセットをつけていることです。

自分が高校・大学時代のラグビー部の監督のイメージは、トレンチコートを着て観客席で何も言わずに腕組みをし、しかめっ面をしながらただ試合を観ているというものでした。

というのも、ラグビーはアメリカンフットボールのようにタイムアウトはないし、クォーターバックがサイドラインまで戻ってヘッドコーチから指示を仰ぐようなこともないわけです。

またハーフタイムもわずか5分とか10分。それもグランド上にてたったまま休む感じですから、ベンチやロッカールームに戻って作戦会議もありません。キャプテンを中心に選手それぞれがやるべきことを考えるというのが当たり前でした。

よって、監督は試合中何もしません。それが普通でした。

ところが、現在のヘッドコーチは観客席の高い位置からヘッドセットに何かをしゃべりながら試合を観ているわけです。この姿がどうも腑に落ちなかったのです。
 

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なぜヘッドセットをしているのか

ヘッドコーチが誰と何を話しているのか、本日はじめて知って驚きました。

会話の相手は”給水係”(もちろん他のコーチも聞いているが)でした。

ラグビーは選手が怪我で倒れると処置のために1〜2分程度ゲームが止まります。このタイミングで給水係はグランドに入って、選手達に水の入ったボトルを届けにいくのですが、ただ水をもっていくだけではなかったのです。

コーチからの指示をグラウンドの選手達に的確に伝えていたのです。

実は給水係は一流のラガーマンで、惜しくも代表チームに加われなかった選手達(その発表は試合の2日前)なのです。彼らは代表チームと同じ練習を行い、限りなく日本代表に近い実力を持つ練習相手となり、相手チームの戦術を分析する役割を担うそうです。

そして試合中は給水係となり、コーチから指示を受け、試合の状況を彼らなりに把握し整理し、プレー中の選出達に教えているのです。

時には冷静に、時には熱く、時には励まし、時には慰め、同じレベルの選手だからこそ出来るアドバイスを送れるのではないかと想像しています。

明日のサウスアフリカ戦、給水係の動きも注意深く観てみよう思います。

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