911は米国同時多発テロが発生した日
本日9月11日でこの日米国では米国同時多発テロの追悼式が行われています。米国ではかつていろいろなテロ事件が発生してきましたが、あれほど大きく、そしてビジュアル的にインパクトのあるテロは前代未聞でした。
特徴的なのは飛行機を用いたテロだったということです。
そこで、米国人と飛行機についての話をつらつらと書いてみようと思います。
米国人と自家用飛行機
米国では飛行機が身近な存在です。
日本で飛行場と言えば羽田や成田にある商業空港ぐらいしか思いつきませんが、米国の地方都市にいけば個人で利用できる飛行場が多くあります。
そのような小さな空港で実際に自分で小型のプロペラ機を操縦してどこかの町に出かけていったり、または操縦自身を楽しむようなことが行われています。
自家用飛行機も決して珍しいことではありません。中古のセスナ機であれば数百万円程度で購入できるようです。決して給料が良かったわけではないNewer Technologyの社員複数人で自家用飛行機をシェアしていました。
正確なことはわかりませんが、プロペラ機の操縦資格は30〜50万円ぐらいで取得できるようです。費用としては日本の自動車の運転免許と大きな違いはないようです。
テロの実行犯と目されている人が、地方のフライトスクールで操縦を学ぼうとして、数回だけレッスン受けたものの全く操縦経験がない状態で下手だったと教官が報告していました。そんな状態の人間が大きなジェット旅客機を操縦してビルにぶつけることが出来るのはずがない(つまり別に実行犯がいるはずだ)という論調の報道がなされていました。こういうところから911の陰謀説が出てくることになるのですが。
旅客機事故と交通事故
同時多発テロは旅客機がビルに突っ込むというビジュアル的にインパクトのあるテロだったためにテロ直後は旅客機の利用者が激減したと言います。
その間米国内での移動はクルマを利用することになるのですが、実はクルマでの死亡事故の発生確率は旅客機よりもはるかに高く、実際にテロのあとにクルマでの事故による死亡者が約1500名ほど増えたそうです。
旅客機の利用はクルマの利用よりも安心だと言われても、あのような旅客機を用いたテロを見せられてしまうと人は旅客機での事故確率を過大評価してしまいます。その結果、テロで直接被害に会われた方は約3000名だそうですが、その半分ぐらいの方はテロによる二次被害で無くなったということが言えます。
事実を事実として受けいれて正しく行動することが人生を永らえる秘訣なんですね。でもそうはわかっていても、恐怖などに心がとらわれて、なかなかそうできないのも人間なのでしょうけれど。