Expediaの価格操作
以前、出張時の宿泊先を決める場合にネットの無かった時代よりもネット時代ほうが遥かに便利になったけれど、思うよりも楽ではないということを書きました。
上のコラムの最後にこんなこと書きました。
ベストな宿泊プランを選んでくれるおすすめサイトが人気です。
すると、その手のおすすめサイトが乱立して、どのおすすめサイトを使ったら良いかを探すのに時間がかかることになります(苦笑)。
タイムリーな話題だったのでここで取り上げます。
ホテルのおすすめサイト《Expedia》が、ユーザーがどのリンクから飛んできているかによってホテルの価格を変えていることをユーザーによって暴露されていました。
Expediaいやらしい
— 天丼界の、やんちゃん (@yanyanchan2020) 2019年10月26日
海外ホテル検索でどこからのリンクで飛んで来てるかで客を値踏みして値段を変えている
全く同じホテルなのにレートが2倍違う
安宿検索してから飛ぶのと、してないブラウザから飛ぶのとでも値段が違う
ほんまにええかげんな世界や
またこのスレッドで、航空運賃も日本語で検索するよりも、中国語・英語での検索のほうが安くなるというツイートもありました。
ホテルだけでなくエアチケットも日本語で検索した金額よりも、中国語、英語で検索した場合の方が安かったです。海外で勤務していてスタッフの出張チケットをそれぞれで検索していて発覚しました(+_+)
— kaori-N (@kaorihk) October 26, 2019
就職活動の学歴フィルター
そう言えば、昨年《学歴フィルター》の存在が話題になったことを思い出しました。
企業の説明会にネット上でエントリーしようとしたところ「満席」だったのを不審に思い、出身校を一流大学の名前に変更したところ「空席あり」となったということでした。
表向きは個人の力量によって採用すると言っておきながら、裏では大学名で採用を決めているということがあったりします。
でも驚くことはありません。ネット上で企業が学生のデータを知っていれば、そのデータを使って企業に有利になるように活用するのがネット社会というものです。逆にそれぐらいに細工ができないような会社であれば生き残ることは難しいでしょう。
データをもとに個人それぞれに対応するのがネットビジネスの本質
今回《Expedia》の件は、リンク元からユーザーがどれぐらいお金をもっているかを推測してホテルをおすすめしていたわけです。
ただ、これはユーザーにとってベストなホテルをおすすめしていたのではなく、Expediaにとってベストなホテルをおすすめしていたということでした(苦笑)。
でも驚くこともありません。ネット上にユーザーのデータがあれば、それをもとにおすすめ内容を変えることができるのがネットビジネスの本質なのです。それぐらいの細工が出来ないようであれば、おすすめサイトで生き残ることができませんから。
ということで、やっぱりネットのホテル予約は思ったよりも楽ではないなと思った次第です。