iOS 12.4のアップデータが出ました。新機能で、古いiPhoneから新しいiPhoneにデータを直接転送して移行できるのだとか。
もう何でもワイヤレスの時代ですが、WiFiを業界で先駆けて導入したのがAppleでした。
USBを普及させたのはAppleか?
前回初代iMacにUSBが導入された話を書きました。
1994年にPCメーカー7社でUSBの規格を作ったものの、数年間あまり普及しませんでした。しかし、1998年にジョブスiMacにUSBを搭載したらすぐに業界のスタンダードになったという話があります。
ただ、これは意見が分かれるところで、日本ではNECが普及に力を入れており、かなりがんばったという意見もあります。
自分がPCユーザーだったのか、Macユーザーだったのかで感じ方が違うのでしょう。
Wifiを普及させたのはAppleか?
さて、なぜこのUSBの話をしたかというと、PC業界にWiFIを普及させたのはAppleではないかと思うわけです。
WiFiが搭載された最初のMacはiBookでした。1999年の夏のことです。Appleは自社のWiFiのことをAirPort(日本名AirMac)と名付けました。
このAirPortの発表するにあたりジョブスはサプライズを用意しました。
スティーブ・ジョブズが基調講演で、貝殻型のオレンジのiBookを発表し、実際にCNNのサイトにアクセスするところを紹介しているのです(動画の58:18あたり)。
ここまで普通のMacの発表となんら変わりはありません。ところが、ケーブルに繋がっていないiBookを机から持ち上げて「ディズニーのサイトに入ってみよう」と、移動して手にもったままの状態でディズニーのサイトが表示されると、観客から割れんばかりの拍手が起きました(動画の59:14あたり)。
そう、1999年当時ラップトップでもイーサネットケーブルで接続するのが当たり前。いやもっと言えば、ネットに入るのにモデムで接続していた時代です。そんな環境の中で、iBookをWiFi化したのでした。
ジョブスは気を良くして、iBookにフラフープを通して、はしゃいでいました(動画の59:39あたり)。
iBook, AirPortカード, ベースステーションを購入
自分はこの発表からすぐに、小学生になる娘のため(という名目だったが実際は自分が使いたかった)にオレンジのiBookとAirPortカード、そしてベースステーションを購入しました。
この当時、米国の自宅ではケーブルTVのインターネットを利用していたので、ケーブルモデムからベースステーションにケーブルを接続して、iBookをワイヤレスで接続出来るようにしました。
翌年、リリースされたPowerBook G3 FirewireにもAir Portが導入され、この後全てのノートブックがWiFi対応となったのでした。