コロナ禍でレストランは厳しい
レストランオーナーの知人と話をする機会がありました。
コロナ禍で全体的に売上が落ちていて、かつ緊急事態宣言で夜は20時以降閉店しなくてはならないのでダブルパンチだということでした。
そこで、ウーバーイーツ、メニュー、パンダ等のフードデリバリーサービスに加盟したそうです。
このフードデリバリーサービスのおかげで厨房はかなり活気を取り戻したとのこと。
ただ、配達サービスの手数料が35%前後かかるので忙しい割には収益はそれほど上がっていないとか。
手数料が35%!と正直自分は驚いてしまいました。
だって、1,000円の注文を受けても収益がたった650円にしかならないわけですから。
フードデリバリーサービス側としては、「料理を作るだけで650円の収入が入るからお得でしょ?」的な言い分のようです。
レストランはどう対応するか
で、そのオーナー曰く、お店として収益を上げる対応方法は3つあるということでした。
1.量を減らす
2.価格を上げる
ただ、この点はお客様は敏感なので、あまりうまくいかないとのこと。特にリピーターになっていただくためには、量を減らしたり価格を上げることは難しいということでした。
そこで、すべき対応が
3.新メニューを作る
だそうです。
人は比較に敏感だが、絶対値には鈍感
この対応はすごくごもっともだと思います。
以前のブログに書きましたが、人は何かと比較することは得意なのですが、比較できないものの価値を見極めるのが苦手です。
つまり、お店で食べることができる料理とフードデリバリーで届いた料理がちょっとでも違う(量とか質とか値段とか)とすぐに気づきます。
ところが、お店で食べることができないフードデリバリー専用メニューで、特製○○弁当みたいなものは、それがいくらが妥当なのかはわかりづらいのです。
そのため、それぞれのお店でフードデリバリー専用メニューを充実させています。
たぶんですが、フードデリバリー専用メニューは35%ぐらい高めの価格が設定されているのではないかと想像します。
ただ、「わざわざお店に出向かなくても家でおいしいごはんが食べられれば、多少価格が高いことはわかっていても利用します」という太っ腹のお客様が増えてくれるのが一番なんですけどね。