中学の俳句コンテストでのミスマッチ
自分が中学生の時、学校内で俳句のコンテストがありました。
コンテストなので、どうしたら先生にうけるかを考えて、自分の語彙にないような難しい言葉やシチュエーションを選んで俳句をつくったのですが、見事落選しました。
その後、当選した俳句が発表されたのですが、それ見て愕然としました。
入賞した俳句には、難しい言葉も難しいシチュエーションもなく、ただシンプルにまとめられていました。正直なところ、そんなにかんたんな俳句でいいの?という思いでした。
先生たちが選んだ俳句の基準というのは、中学生らしいものだったのです。
自分は一生懸命、大人びた俳句をつくったのですが、中学生の大人びた俳句なんてそんな中途半端なものは全く相手にされていなかったのです。
先生がたは、中学生が中学生らしい感性と中学生らしい語彙で作った俳句を望んでいたのです。
完全なミスマッチでした。
コンテストで入賞した友人はそういう先生がたの気持ちを察して、あえてシンプルな俳句にしたと語っていました。
もとめる人の気持ちにあわせるというのがテクニックだなと関心しました。
化粧をした学生のミスマッチ
やたらとけばけばしい化粧をしている女子高生・女子大生がいます。当人たちはすごく化粧をしている感じが大人っぽいと感じているのかもしれません。しかし、実際にはそういう厚化粧の女子学生を大人たちは冷ややかに見ています。
それは、世の中には実際にきれいな大人の女性がいるわけですから、大人びた女子学生なんていう中途半端なものは受け入れづらいのです。
逆に、薄化粧な感じの女子学生のほうが好感度が高いです。それは多くの人が求めているものが、その年令相応のかわいさや美しさだからです。
大人うけしようと大人っぽく見せようとする学生よりも、年齢相応に見せようとする学生のほうが大人受けするという事実。自分に何が求められているかを察する能力というのが重要です。
大人にかわいがられる子というのは、それを無意識にせよ、意識的にせよ出来るということなんでしょうね。