お弁当の量が減っている!
最近、コンビニで購入したおべんとうの量が、あからさまに少なくなっていることに愕然としました。
お弁当の容器が薄い2層になっていて、下の層の厚み分上げ底になっていて、ごはんの量が減っていました。
また別のお弁当では、容器の中央が内側に膨らんでいてその分ごはんの量が少なくなっていました。これは見た目で全く判断できないようにしているのが巧妙です。
これを価格を据え置いて内容量を減らすことをシュリンクフレーションとかステルス値上げと言うそうです。そのような言葉があることから、このようなことが一般化しているということです。
値上げが出来ない理由
こんなせこいやり方をしないで、堂々と値上げをしろ!という意見をたまに聞きますが、堂々と値上げが出来ない理由があります。
1つは、値上げすると他社の弁当と価格を比較されてしまいます。その結果、販売数が減り、収益が減ってしまいます。
もう1つは値上げをすると、購入出来ない人が増える可能性があります。たとえばお昼ごはんの予算が500円と決めている人は、いつものお弁当が550円に1割値上がりしていると買うことができません。一方で1割量が減らされても500円のままでであれば購入することが出来ます。
よって、ステルス値上げのほうが価格を上げるよりも行いやすいわけです。
シュリンクフレーションのプロ
どこかの本で読んだのですが、米国にはシュリンクフレーションを専門のプロのアドバイザーがいるのだとか。
アドバイザーはいかに消費者にわからないように内容量を減らすかということを研究しているとのこと。
たとえば、棚に並んでいるものであれば表側のパッケージは変えずに、厚みを微妙に薄くしていくというのがばれにくいのだとか。
そして、パッケージをできるだけわからないように、薄くしたり、小さくしていって、もうこれ以上量を減らせないという時になると、パッケージを完全にリニューアルするそうです。
そして、シュリンクフレーションのプロが繰り出す必殺技が”ファミリーパック”なのだとか。根本的に存在しなかったサイズを新たに生み出すことで、それがお得なように錯覚させるわけです。
つまり消費者の立場で言えば、商品のパッケージが新しくなっていたら量が減っているのでは?と疑わないと行けないということになります。